コラム

最適なシミ治療の説明

当院のシミ治療について

シミ治療は、肌の状態を正確に把握し、適切な治療を行うことが重要です。当院では、患者様とその肌と「会話」しながら、最適な治療方法を見つけることを心がけています。

治療の進め方

治療を開始する前に、肌の状態をしっかりと診断し、初期治療とプランニングを行います。治療中は、肌の反応を観察しながら設定をレーザー機器の設定を細かく調節していきます。これにより、治療の効果を最大化し、レーザー後色素沈着や白斑症のリスクを最小限に抑えることができます。

当院のレーザー治療室には診察室同様の照明システムを装備しており、薄暗い蛍光灯だけの治療室では難しい正確な治療を実現しています。過去にレーザー治療や光治療を受けられているが、その結果に満足できなかった方も、ぜひ一度ご相談ください。

Qスイッチレーザーと光治療の違い

シミの種類によっては、Qスイッチレーザーが効果的な場合があります。Qスイッチレーザーは、ソバカスや日光性色素斑を1回の治療で確実に除去できる可能性がありますが、治療後に大きなかさぶたができ、剥がれるまでに1週間程度かかります。また、出力が大きいため炎症後色素沈着(「戻りじみ」)のリスクがあります。ピコレーザーも同様のリスクを有しています。

一方、光治療やピコトーニングは、ダウンタイムが少なく、肌への負担も軽減できます。最近の傾向として、多くの患者様がこの方法を希望されています。特に日光性色素斑やソバカスが多く見られる混合型のシミには、肝斑悪化の可能性を警戒しつつ、ピコトーニングを複数回照射しています。経過を見つつ、低出力に設定した光治療を追加することもあります。

光治療の併用治療

光治療では、肝斑が悪化しやすい部位(眼窩下縁から目尻にかけてのライン)を外して部分的に照射し、治療初期段階では弱く照射するなどの工夫をしています。また、治療期間中にはトランサミンやシナールの内服を継続し、光治療やピコトーニング終了直後にビタミンCとトラネキサム酸のイオン導入を行うことで、シミのフルコース治療を提供します。

トーニング後のケア

照射系の治療後は、皮膚にストレスがかかり、シミの元であるメラニンが再生されることがあります。これを防ぐために、トラネキサム酸やビタミンCなどの抗炎症・抗酸化成分を皮膚に導入し、照射後の皮膚のストレスを鎮めます。こうすることで、新たなメラニンの生成を抑え、シミの治療効果を持続させます。

まとめ

当院では、患者様のニーズや社会的状況に配慮し、経験と技術を駆使して最適なシミ治療を提供します。どの治療方法が適しているかは個々のケースによりますので、まずは詳しく診察させていただき、最適なプランを提案いたします。シミに関するお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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