コラム

太田母斑

生まれつきのあざ、太田母斑でお悩みではありませんか?

太田母斑は、顔にできる青みがかったあざです。 幼い頃から存在する太田母斑は、成長とともに濃くなったり、範囲が広がったりすることがあります。

太田母斑ってどんなあざ?

太田母斑は、皮膚の深い部分にメラニン色素(肌の色を作る成分)が増えてできるあざです。生まれたときから存在する場合と、思春期以降に現れる場合があります。

見た目の特徴

  • 色:青、青灰色、茶褐色など
  • 形:境界がはっきりしない、斑点状、地図状など
  • 大きさ:様々
  • 部位:片側の顔面、特に額、こめかみ、まぶた、頬に多い

治療しないでおくとどうなるの?

太田母斑は、健康への影響はありません。しかし、見た目のコンプレックスから、自分に自信が持てなくなったり、人とのコミュニケーションに消極的になったりすることがあります。

診断方法

医師が目で見て診断します。他の皮膚疾患との鑑別が必要な場合は、ダーモスコピー検査(皮膚拡大鏡)や皮膚生検を行うこともあります。

他とどう違うの?

  • 扁平母斑:茶色や褐色の平らなあざです。
  • 異所性蒙古斑:お尻や腰にできる青みがかったあざです。
  • 血管腫:赤色や紫色のあざで、盛り上がっていることがあります。

治療方法

  • レーザー治療:QスイッチルビーレーザーやQスイッチアレキサンドライトレーザーなどでメラニン色素を破壊します。
  • 内服薬:トラネキサム酸など、メラニンの生成を抑える薬を処方することがあります。

薬の種類

  • トラネキサム酸:メラニンの生成を抑え、炎症を抑える効果があります。

日頃からできること

太田母斑は、紫外線の影響で濃くなることがあります。日焼け止めを塗る、帽子や日傘を使うなど、紫外線対策を徹底しましょう。

治療について

太田母斑の治療は、保険治療が可能であること(当院では行っておりません)。また、目の周囲に関してはコンタクトシェルという特殊なコンタクトレンズを装着して治療する必要がありますので、当院での治療は行っておりません。

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